つき合うようになってからは、夫の部屋で「おうちデート」をすることも多かった
ただし、私は夜は家に帰らねばならなかったので「お泊り」は無し
（まあ、することはしてましたけど）

当時はセキュリティという概念が社会的にも今ほどではなく
夫も部屋のカギを、持ち歩かないで入口のドアの上に隠していた
何度もそれは危ないよと言ったんだけど
「別に盗られて困るものもないし～」とへらへらしていた

ところで私は夫が好きだけども、夫の匂いが特に好きだった
いくらでも嗅いでいられた
しかし一緒にいる時は恥ずかしい気持ちが先に立って思い切りスーハーできない
若かったから、「あなたの匂いが嗅ぎたい」なんて口に出せなかったしね

そこで夫が講義やバイトで部屋にいないとわかっている時
上記のカギで、夫の部屋に入り込み
ベッドや洗濯かごに顔を突っ込んで「フンフン、スーハースーハ」と
思う存分、嗅いだ
滞在時間は10分もなく、入った証拠も残さないようにして
大学を卒業するまで何度も侵入した
就職してからは、夫がセキュリティに目覚め
カギを持ち歩くようになったから侵入できなくなったけど
結婚したから、嗅ぎ放題で嬉しい
30年もたっちゃったから、今はもう「夫の匂い」というより「加齢臭」だけどね